はじめに (21 March 2017)
 

昨年7月からブランコ作業の安全衛生法が改正されましたが、墜落死亡事故は無くなりません。

この原稿を書いている13日にも、東京・銀座で、窓ガラスの清掃中に6階から転落事故です。
この5ヶ月で4件もの墜落死亡事故です。

わたくしたちの仕事は危険です。
毎日のように元請けから上司から家族から「安全に気をつけて」を繰り返し告げられます。

一番安全に気をつけているのは自分自身です。
毎日、作業の前にロープや道具のチェックは欠かさない。
吊り元の丸カンや手すりの強度も確認している。
ロープの結びも指差しでOKしている。
ロープの角当ては必ず丈夫な布製やアルミ製を使い以前のようにタオルで間に合わせる事はしない。

安全については細心の注意を払っているつもりだが不安はある。

そんな極限の危険や安全は誰も教えてくれないし、多くの体験で経験学習するしかないと思っていた。

しかし、最近になって、いろいろな情報から危険や安全にも様々な科学的な根拠や理由があって、
事故につながることを知った。

ブランコ作業は危険を予測するトレーニングが必要なことがわかった。


〜みなさんからいただいたアンケートをまとめましたら以上のような声でした〜



FURAKOKOYAは今回より、墜落事故を未然に防ぐために、
ブランコ・高所作業の「危険と安全についての科学」をみなさんと一緒に学習しようと思います。

今回のテーマは(1)窓ガラスクリーニングでの墜落事故はどのようにして起きるのか。
過去の事故例からわかる事故発生までの流れです。

直近の事故は3/13(月)東京・銀座で起きました。

報道記事はこちら

モダンにデザインされたビルは人目を引きますが窓ガラスの清掃は大変ですし、危険です。
窓の外には作業用に取り付けられたキャッツウオークと呼ばれる網目の鉄製足場が取り付けられています。
60cmの幅があるので訓練された技術者にはあまり恐怖は感じません。

いつものようにヘルメットをかぶり身支度をして、
腰にはバケット・コンビスクイジーを入れ6階のテナントから外面に出た。

ビルの壁面には命綱を取り付けるフックはないが、
外壁の内側を歩くので気をつければ落ちる心配はない。と、思った。

清掃作業を始めて間もなく一瞬、作業靴が鉄製の足場に取られ体のバランスを崩し、
とっさに壁につかまろうとしたが、外壁の空間から転落をしてしまった。午前7時15分だった。


(文章は筆者の現場取材によるノンフィクションの表現があります。)

亡くなられた小松 茂氏には心より哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。
今回の不幸を高所危険作業に携わる者への大切な教訓とさせていただきます。


教訓:高所作業では昨日までの安全の積み重ねも今日の安全の保証とはならない。
   常に危険を予測して最も安全な予防策を講じる習慣を学習しよう。

●こちらの動画を是非ご覧ください。